おおらかさ、のびやかさ、そして開放(オブシディアン) NK000050
material
金属:メソ・シルバー925
石:オブシディアン
size
首周り:約41.5cm
重さ:63g
2025年12月から2026年1月の『色石とメキシコシルバーの手作業展』会期中の限定販売です。(このメキシコ手作業展期間のみの販売となります!)阿部が古典製法のジュエリー作りを学んだメキシコで、現地の職人仲間の作品を持ち帰ってきました。ビンテージに通じるずっと続く昔ながらの作風デザインを集めています。
古典技法のため、作業工程でどうしても生じる黒色のあとや色むらはそのままを生かしています(現代はそれを隠すためのコーティングをしたりメッキをかけたりの後処理を施します。それを行なっていません)
また留め具部分は全て手作りの「ボックス・クラスプ」になっています。
『おおらかさ、のびやかさ、そして開放』ネックレスは
「ハロ」という技法で、
モチーフを中空に仕上げる作りで出来ています。
(シルバーが詰まっているわけではないんです)
ぷっくりした丸モチーフと、
首周りの雫型の2つのモチーフが使われています。
黒い石は全て「オブシディアン」です。
オブシディアンはメキシコでよく取れる石のひとつ。
このネックレスはメキシコらしさを
表しているように感じました。
黒は色で言ったら色彩的には引き締まる色だけれど、
精神的にはおおらかさ、のびやかさ、開放
という言葉がぴったりです。
【 メソ・シルバーとは 】
純度99%のシルバーをジュエリーに使える強度に銅を混ぜ溶かすところから、職人の家でそれぞれのレシピによって作られるシルバーです。職人の考えで、その時々の制作物に応じてシルバーの混合率を変えたりもします。(一般的なのはシルバー925と呼ばれますが、シルバーだけでは柔らかすぎてジュエリーには向かないため、強度を高めて変形しにくくするためです。数値が高いほどシルバーの純度の高さを表します。その配合率を職人が自身で決めて、ものづくりに反映させています。)
形になるまでに気の遠くなるような工程を経て仕上がりをむかえます。シルバーを溶かし、塊にし、それを薄く引き伸ばし、シルバーシートになった状態からモチーフを糸ノコで1つずつ切り、1つ1つヤスリをかけ、溶接を繰り返し、幾度も磨きをかけて形成する工程です。作り手の中でたくさんの時間を費やし、持ってくれる人がうれしく思ってもらえるようにデザインをおこし、気持ちをこめて製作をしています。1点1点違う「1点ものの仕上がり」を、手作業の跡が残る美しさでお届けしています。
(コメント:デザイナー abe yoshiyoより)