
誕生石、どれが正しい? 誕生石の由来や意味について【2025年_最新版】
自分の誕生石を調べてみると、サイトによって異なる石が出てきたり複数の情報があって「どれが正しいのだろう?」混乱してしまったこと、ありませんか?
その理由には国ごとに誕生石の取り決めが異なっていることにあります。
プティローブノアーではこころが最も惹かれる色(こころとの相性がいい)を大切に色石を選んでいただいていますので、どこの国の基準で考えるかを 自分なりの解釈で 『好きな色石を選んでみる』という基準があっても楽しいと思っています。
由来や意味を知りながら、自分なりの好きな色石選びのお手伝いをさせてくださいね。

誕生石とは?
誕生石とは、1月から12月までの各月に割り当てられた宝石のことです。自分の生まれ月の誕生石を身につけると「幸運を招く」「災いから身を守る」といったお守りの意味があるとされ、古くから世界中で愛されています。誕生石の歴史はとても古く紀元前とも言われ、古代中東、インド、ヨーロッパなどで「石には神秘的な力がある」と信じられてきたことが由来であったり、西洋では宗教的·文化的な背景を持ちながら現在まで発展してきました。
各国·地域で誕生石の種類や意味は少しずつ異なります。そのことが「どれが正しいのだろう?」と混乱を招く原因になっているようです。
ちなみに日本では全国宝石卸商協同組合が定めた「日本の誕生石」がよく知られています。

「どれが正しい?」実は国によって誕生石が異なる背景
歴史的·文化的·宗教的·経済的な要因が、国によって誕生石が異る結果を生んでいます。一体どんな背景で誕生石が異なることになったのでしょう?
宗教や伝統に基づく起源の違い
誕生石の概念自体は古代にさかのぼり、ユダヤ教の祭司が着用した「胸当て(ブレストプレート)」に由来すると言われています。そこには12種類の宝石がはめ込まれており、それがイスラエルの12部族や1年の12か月と関連付けられました。
ただし、その後の解釈や伝承の仕方が国や宗派によって異なって行くことになります。
地域の宝石資源の違い
その国で産出されやすい宝石が誕生石として選ばれることがあります。
たとえば:
·タンザニアでは、地元で採れるタンザナイトが12月の誕生石として広まっている。
·日本では、長らく親しまれてきた翡翠(ひすい)が選ばれることも。
こうした地域的な宝石の入手性が選定に影響しています。
文化や美的感覚の違い
色や石の意味に対する価値観は文化によって異なります。
·西洋ではルビーは「情熱」、サファイアは「誠実」などの象徴とされることが多い。
·東洋では宝石の色が風水や五行思想と結びついている場合もあります。
商業的・近代的な要素
誕生石の現代的なリストは、宝石業界の商業的な要請から整備された面もあります。
·アメリカでは1912年に全米宝石小売業者協会(Jewelers of America)が公式に誕生石リストを制定。
·日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が制定し、2021年には新たに10種類の「追加誕生石」が加えられました。
各国の業界団体が自国のマーケットや文化に合った誕生石を設定しているため、違いが生まれているんですね。「どれが正しい?」と感じる理由は、国よって異なる色石があるため、異なる情報が存在することといってもいいようです。
アメリカ、日本、イギリス、フランス、メキシコの誕生石

🇺🇸 アメリカ
1912年に「全米宝石小売業者協会」により公式リストを制定。
2000年代以降、新しい宝石(タンザナイト、スピネルなど)も加えられ、選択肢が豊富。
商業性が強く、ジュエリー業界の販売促進目的が明確です。
🇯🇵 日本
1958年に全国宝石卸商協同組合が制定。2021年に10石が追加。
翡翠、水晶、珊瑚など、日本の歴史や文化に縁の深い宝石が含まれます。
日本独自の要素が強く、自然や精神性を重視する傾向があります。
🇫🇷 フランス
一般的にはアメリカと似ていますが、宝石より色の象徴性が強調される傾向があります。
誕生石の概念はあまり商業的に普及しておらず、あくまで象徴的な習慣という位置づけです。
🇬🇧 イギリス
アメリカに似た構成ですが、クラシックなラインナップが中心。
伝統を重んじており、近年の追加は少なめ。
国王や王室のジュエリー文化とも密接な関係があります。
🇲🇽 メキシコ
アメリカのリストの影響を大きく受けています(文化的·経済的な近さのため)。
一部、先住民族の文化や象徴性も取り入れるケースがあり、地方ごとに異なる信仰も。
銀細工文化が強いため、誕生石もシルバーアクセサリーと結びつくことが多いです。
国による誕生石の主な位置付け

🇺🇸 アメリカ:象徴性+商業的アプローチ
アメリカでは、誕生石は個人の特性や願いを象徴するものとされ、特に20世紀以降、パーソナル·ギフトとして普及しました。
例:ルビー(7月):情熱·愛·勇気
アメジスト(2月):平和·冷静さ·節制
トルマリン(10月):創造性·自己表現
🇯🇵 日本:自然·精神性·縁起を重視
日本では、誕生石はお守りや縁起物としての意味合いが強く、自然や和の価値観と結びついていることが特徴です。西洋由来の宝石も取り入れつつ、日本文化·信仰と融合した独自解釈しているところが特徴です。
例:翡翠(5月):長寿·繁栄·純粋さ(日本最古の装飾石)
水晶(4月):浄化·精神の安定
珊瑚(3月):子宝·家庭円満(江戸時代から安産のお守りとして)
🇫🇷 フランス:色彩と象徴·芸術性を重視
フランスでは、誕生石という概念は比較的美的・詩的象徴として受け入れられています。色と感情を結びつける傾向が強く「色彩の心理学」や「象徴的言語」を重要視しています。誕生石の意味はロマン主義や象徴主義の文脈で語られがちな要素です。
例:エメラルド(5月):希望·再生(春と結びつく)
オパール(10月):想像力·夢(芸術家が愛した石)
トパーズ(11月):知恵·穏やかさ(理性の象徴)
🇬🇧 イギリス:伝統と階級·王室文化
イギリスでは、誕生石は王侯貴族や階級社会とのつながりが強く、品格や伝統的な意味が重視されます。ストーンの意味は中世やルネサンス期の書物や伝承に基づくものが多く、現代でも伝統的に扱われています。
例:サファイア(9月):誠実·忠誠心(王室の婚約指輪にも使用)
ガーネット(1月):友情·帰還の象徴(中世では旅人の守り石)
パール(6月):純潔·品位(ビクトリア朝時代に人気)
🇲🇽 メキシコ:自然·霊的信仰と民間伝承の融合
メキシコでは、誕生石はアステカやマヤなどの先住文化とカトリックの信仰が混ざった形で受け継がれています。地域によって石の意味が異なることも。自然や神々とのつながりが重視され、「守護」「癒し」「魂」との関係が誕生石に込められています。
例:トルコ石(12月):悪霊よけ·旅の守り(アステカ神話で神聖視)
オパール(10月):神託·インスピレーション(地元で産出される「火のオパール」が特に有名)
アメジスト(2月):節制·聖なる保護(カトリックの修道士が身に着けることも)
1月から12月までの各月の誕生石と石言葉については「誕生石一覧と石言葉について」で詳しく解説しています。

誕生石が複数ある場合の選び方
誕生石のリストを見ると複数の石の名前があがっています。どれを選ぼう…? と迷う方もいらっしゃると思いますが
プティローブノアーでは、なによりも『こころが最も惹かれる色(こころとの相性がいい)』を大切に色石を選ぶことをおすすめしています。「私はこの月の生まれだからこの石でないといけない」という想いよりも
なぜか惹かれる色
なぜか気になる形
見てて明るいきもちになるな、うれしいな
ずっと見ていたくなる色石だなぁ
そんな、自分しか持てない直感やインスピレーション、こころの動きこそが大切なことだと思っています。1つ1つ大きさも形も色も異なる、同じものがない鉱石。人間も同じように2人として同じ人間が存在しないと同じように十人十色のこころにしっくりくる自分だけの色石があるはずです。

誕生石の楽しみ方・身につけ方
なぜか惹かれる色だなぁ、
なぜか気になる形だぞ…
見てて明るいきもちになるな、うれしいな
ずっと見ていたくなる色石だなぁ
と、そんな特別なきもちで選ぶ「自分だけの1石」は より特別なものになることは間違いありません。
石の中に見えるインクルージョン(天然石の内部に含まれる、他の鉱石、液体、気体などの内包物のこと)や傷のようにも見えるクラック。それこそが結晶1cmができるまでに100万年かかる時間で培われた色石の個性です。
その色石の個性に魅せられた自分のこころが重なると共鳴する感情、うれしさや、自分を鼓舞する活力などが湧いてきます。
明るいきもちで1日をスタートできたり
「こんな自分でありたい」と願いを込めてがんばれたり
くよくよ小さなことを気にしなくなったり。
過ぎたことに囚われず
新しい毎日をすごせる、こころのパートナーとして身につけていただけることが最大の楽しみとなるはずです。

