
誕生石一覧と石言葉について
長い歴史から生まれた誕生石/誕生石とは
1月から12月までの各月にちなんだ宝石を「誕生石」と呼んでいます。誕生石の歴史はとても古く紀元前とも言われ、宗教的·文化的な背景を持ちながら現在まで発展してきました。自分の生まれた月に対応する宝石を「誕生石」として身に着けることで、お守りや幸運を呼ぶ存在とされています。
プティローブノアーではこころが最も惹かれる色(こころとの相性がいい)を大切に色石を選んでいただいていますが、ご自身のお誕生日·大切な方のお誕生日·お子さんの誕生日にちなんだ色石は、意味を感じながら一段と石の輝きを感じるきっかけにもなります。
誕生石はどのように生まれて現在の形になったのでしょうか…? またそれぞれの誕生石のもっている石言葉も後半でご紹介いたします。
誕生石の歴史
誕生石の起源には説がいくつかありますが
·宗教(聖書)
·占星術·民間信仰
·商業·文化の発展
という歴史的·文化的背景が最も大きく、現在の形に収まってきたようです。変遷をたどってみましょう。
【1. 古代の起源:聖書と十二の宝石】
古代の起源として、紀元前6世紀から前5世紀にまとめられたと言われている 旧約聖書「出エジプト記」に登場する「大祭司の胸当て」があります。この胸当てには12種類の宝石が装飾され、それぞれがイスラエスの12部族を象徴していました。宝石のリストには明確な記載があったそうです。
【2. 中世ヨーロッパ:占星術との融合】
5世紀から15世紀ごろまでの中世になると12星座や惑星との関係が重視され、誕生石は「月ごとに対応する守護石」として再解釈されていきます。この頃から「自分の誕生石の石を身につけると運気が上がる」「魔除けになる」といった信仰が広がりました。ただし月と石の対応は時代や地域によって異なっていました。
【3. 近代:標準化と国際的な広まり】
1912年にアメリカの宝石商協会(Jewelers of America) が現在のような「月別に対応する誕生石の一覧」という形で標準化を図るようになりました。これにより、商業的にも広く受け入れられ、世界中に広まっていきます。
余談になりますが、中世ヨーロッパの12星座や惑の関係性は、経済的な繁栄と文化・芸術が盛りあがる1920年代でも占星術として文化人の間で普通に親しまれていたそうです。ココ・シャネルも占星術でものごとを決めていたとのこと...。
その後、各国で独自のリストが作られ日本でも1958年に「全国宝石卸商協同組合」によって誕生石が制定されました。
【4. 現代:改定と多様化】
日本では2021年に63年ぶりに誕生石が改定され、10種類の宝石が新たに追加されました。改定の背景には、より多様な価値観・宝石の魅力を広げる目的や、宝石産業の活性化もあります。国によって誕生石の種類や割り当てが異なることがあるのは、それぞれの国や地域の文化・歴史・宗教・宝石の流通事情などが影響しているためです。
国別の誕生石リスト
誕生石 | アメリカ | 日本 | フランス | イギリス | メキシコ |
1月の誕生石 | ガーネット | ガーネット | ガーネット | ガーネット | ガーネット |
2月誕生石 | アメシスト | アメシスト | アメシスト | アメシスト | アメシスト |
3月誕生石 | アクアマリン |
アクアマリン 珊瑚 |
ルビー | アクアマリン | アクアマリン |
4月誕生石 | ダイヤモンド |
ダイヤモンド モルガナイト |
ダイヤモンド サファイア |
ダイヤモンド 水晶 |
ダイアモンド |
5月誕生石 | エメラルド |
エメラルド 翡翠 |
エメラルド |
エメラルド クリソプレーズ |
エメラルド |
6月誕生石 |
ムーンストーン 真珠 |
ムーンストーン 真珠 アレキサンドライト |
ホワイトカルセドニー |
ムーンストーン 真珠 |
真珠 |
7月誕生石 |
ルビー アレキサンドライト |
ルビー カーネリアン |
カーネリアン |
ルビー カーネリアン |
ルビー |
8月誕生石 |
ペリドット サードオニキス |
ペリドット サードオニキス |
サードオニキス |
ペリドット サードオニキス |
ペリドット |
9月誕生石 | サファイア | サファイア | ペリドット |
サファイア ラピスラズリ |
サファイア |
10月誕生石 |
オパール トルマリン |
オパール トルマリン |
真珠 アクアマリン |
オパール |
オパール |
11月誕生石 |
トパーズ シトリン |
トパーズ シトリン |
トパーズ |
トパーズ |
トパーズ シトリン |
12月誕生石 |
ターコイズ ジルコン |
ターコイズ ジルコン タンザナイト ラピスラズリ |
ターコイズ マラカイト |
ターコイズ |
ターコイズ |
インドでは西洋の月別誕生石よりも、ホロスコープ(星座)やナヴァグラハ(9惑星)に基づく宝石が重視されます。たとえば、ルビーは太陽を象徴し、特定の星の影響を和らげるために身につけられます。
それぞれの誕生石の石言葉
1月の誕生石:ガーネット
【ざくろ石】の名前も持っているガーネット。赤いつぶつぶがぎっしり詰まったざくろの実のように身につけることで実りある人生をおくれる、そんな言葉がガーネットの石言葉なのだそうです。夢や目標に向かって努力した成果を実らせ、成功へと導いてくれるガーネット。落ち着いた赤で上品な色です。勝利の石を持つことで自分の中に自信が湧いてくるそんな色石です。
ガーネット石言葉:「真実」「友愛」「忠実」「貞操」「情熱」「繁栄」「実り」
2月の誕生石:アメシスト
アメシストも古くから身につけられてきた石の一つで、司祭はアメシストを指輪に、僧侶は数珠にして身につけることからもわかるように集中力や直感力を高め瞑想や祈りを助ける石とされています。ギリシャ神話に登場する【アメシスト】少女が名前の由来なのだそう。紫水晶と呼ばれこころを穏やかにし冷静な判断でものごとを良い方向に導いてくれるといわれています。
アメシスト石言葉:「誠実」「心の平和」「真実の愛」「高貴」「調和」「愛情」「精神の安定」
3月誕生石:アクアマリン
きれいな海のように澄んだきもちを与えてくれるアクアマリン。どんな時も自分らしくいられるこころにおだやかさが育ちます。こころも満ちて前に進める そんなこころのお守りになる石です。
アクアマリン石言葉:「幸福」「富」「聡明」「沈着」「勇敢」
4月の誕生石:モルガナイト
ゆったりとやわらかい気分になれるピンク色、モルガナイトはやさしさ・愛情・性性を見出す色です。自分を大切にできることは案外あと回しになりがちですよね。自分自身を認め、肯定してあげられると少し楽になることがあります。こころの平穏を取り戻してまたゆっくり人生を楽しく進んでいくことができる石がやわらかいピンクのモルガナイトです。
モルガナイト石言葉:「愛情」「優美」「清純」「優しさ」「深い愛」
5月の誕生石:エメラルド
緑深い自然を感じるエメラルドの色は人間にこころの満足感ややすらぎを与えてくれる色。こころが落ち着くと自分について冷静に考える時間が持てて、自分を大切にできることの重要性を再発見できます。未来は次の瞬間からつくられるもの。毎日やってくる新しい出発を気持ちよくできることの素晴らしさに気がついて、すでに存在しているありのままを豊かに感じるこころを養えます。
エメラルド石言葉:「愛」「恋愛成就」「幸福」「幸運」「希望」「安定」「知性」「未来」
6月の誕生石:パール
パールのつややかな輝きはやさしくて女性性を思い出させてくれる光です。忙しい毎日真珠の光を手に取ると自分の持っている内面の美しさを整えてあげよう、という気分になります。南洋真珠が育った美しい海の風景をいつもこころに思い描いて過ごせば満ちた気持ちで毎日が過ごせそう。貝の中で時間をかけて育った真珠はおだやかな空気を放って人間を落ち着いて成長させてくれる地球の贈り物です。
パール石言葉:「純粋」「健康」「長寿」「富」「純潔」「無垢」「円満」「完成」
7月の誕生石:ルビー
古くから愛されている宝石のひとつ・ルビー。その深い色から情熱と解釈されたり困難に打ち勝つ力を与えてくれると言われてきました。情熱はよろこびと勇気が生まれてくる感情。ときにかわいらしい果実のようにも見えるルビーはそっと胸に秘めた想いを大切に守ってくれます。
ルビー石言葉:「情熱」「愛情」「勝利」「美」「良縁」「勇気」「威厳」
8月の誕生石:ペリドット
さわやかなグリーン色。ペリドットは新緑のような、シャインマスカットのようなそんなおだやかな色です。緑色には人のこころをおだやかにする力がありますが、ペリドットにも鎮静作用があると考えられているそうです。人とつながること、無理なくいれること、信頼関係を明るいきもちで築いていける自信と希望を根付かせてくれる石です。
ペリドット石言葉:「夫婦愛」「運命の絆」「幸福」「和合」「希望」
9月の誕生石:サファイア
ラテン語で「青」を意味するのがサファイアの語源なのだそうです。いろんな青が存在する中で、サファイアの青は深さの色彩から落ち着く感覚を得ることができ、発する光からは鋭くも美しい輝きを感じます。『ゆるぎない何かがこころに届く』サファイアの光を見ているとそんな言葉がしっくりきます。ゆるぎないこころに届くものはきっと大きな花を咲かせるものとなるはずです。
サファイア石言葉:「慈愛」「誠実」「忠実」「真実」「徳望」「成功」
10月の誕生石:オパール
幻想的なオーロラで見る人を楽しませてくれるオパール。黄色のオパールはエチオピアで採れたもので、ブルー系の色はオーストラリアで採れています。多彩な美しい色の混在はまるでモネの絵のよう。創作性を高める石と言われる理由も納得です。色の浮き上がり方、光の放ち方がとても自由で自然の賜物であるオーロラを発見しながら自然ってやっぱりすごい!と感じます。オパールの色のゆらめきからこころの自由も大切にしたいなと決意がうまれます。
オパール石言葉:「純真無垢」「幸運」「希望」「歓喜」「忍耐」などがあります。ポジティブで自由なエネルギーをもつ石とされており、身に着ける人の才能を開花させ、創造性を高めるパワーがあると信じられています。
10月の誕生石:トルマリン
シンハラ語で「たくさんのものをもっている」という意味の「Trumali」がトルマリンの名前の由来といわれているそうです。「どんな色も存在する」言われているほどトルマリンは多彩な色がありまさにたくさんの色を持っている色石になります。ピンクからグリーンへグリーンからブルーへ といった美しいグラデーションやバイカラーを見れるのもトルマリン特徴です。ひとことでは色の名前を言い表すことが難しい時もありそんな時にはふっと自然界に同じものは2つとないことを実感します。自然が生んだ人間もまた、同じ人は存在せずありのままの自分を尊く感じることを思い出させてくれる石でもあります。人とはちがう自分も寛大に認めてあげたいですよね
トルマリン石言葉:「希望」「寛大」「潔白」「友情」「無邪気」「愛情」「安楽」「新しい出会い」
11月の誕生石:トパーズ
トパーズもまた古くから愛されてきた石の1つで、身を守るためのお守りや病気を治す治癒力がある石として扱われてきました。日本語で「黄玉」と呼ばれるトパーズはイエロー(黄金)色が有名ですが放射線照射でブルーなどの色をつけているトパーズもあります。(プティローブノアーでは自然な色のみを取り扱っています)古代エジプトではトパーズを太陽神の象徴として大切にしていたそうです。温かさ、誠実さ、繁栄、希望、太陽から連想できる言葉で石言葉としてつながっています。自分の可能性を信じれる強さが湧いてきます。
トパーズ石言葉:「成功」「希望」「誠実」「友情」「潔白」
11月の誕生石:シトリン
日本名で「黄水晶」と呼ばれるシトリン。フランス語でレモンを表すシトロンに由来して名付けられたそうです。輝く黄色は金貨を意味して、古くからお金にまつわるラッキーストーンとして扱われていました。(レモンから金貨の捉え方がなんだかかわいいですよね)明るい色合いから、快活と陽気さを象徴する明るい性質の宝石とされていて、確かに、前向きな気分になりたい時に自然と着けたく色でもあります。明るい考えが持てる時、自信、希望、幸福、成功 どの石言葉もこころに宿る気がします。
シトリン石言葉:「繁栄」「成功」「富」「希望」「幸福」「友愛」「社交性」「自信」
12月の誕生石:ターコイズ
空のようなブルー色から天の神々と繋がると考えられたり宇宙とつながるとされてきたターコイズ。古代から装飾品に使われてきました。ターコイズはなんとなく夏を連想しがちですが『いつもこころには青空を』と願う気持ちは四季を問いません。
石言葉:「成功」「繁栄」「健康」「強運」「自由」「社交性」「冒険心」「穏やかな心」空や海の大自然のエネルギーを湛えたような色を持つことから、活力がみなぎり、夢の実現や旅の安全を助けてくれると信じられている